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オカピの中国ツアー福州編その2

2023.09.09

オカピの中国ツアー福州編その2

みなさんこんにちは。okapiです。

今回も福州での出来事をまとめました。

コンテンツが多いので2部にまとめました。今回はその2です。

北京編はこちら。→太原編安陽編鄭州編長沙編福州編その1 も良ければお読みください。

福州で一晩を明かし、次の日。

オーガナイザーの李超さんが福州の歴史的な街並みを案内してくださるとのことで、ライブの前に昼食兼観光に行きました。

何やら素敵な街並みだぞ。

レストランに到着、なにやらとても素敵なレストラン。

入り口で記念に一枚写真を。

聞くところによるととても伝統的なレストランらしく、李超さんのご配慮に感謝するばかり。

素敵な壺が出てきたぞ。

蓋を開けると、香りをつけるためか葉っぱが更に被せられてました。

それを開けると、そこには具沢山のスープが。うーん、いい香り!

・・あれ?待てよ。

これってもしかして「佛跳牆(ファッチューチョン)」じゃないか・・?

「佛跳牆(ファッチューチョン)」というのは、うまみを凝縮させた乾物を中心に様々な高級食材を数日かけて調理する、福建料理の伝統的な高級スープ。

まさかこんなところで、日本の代表的な料理漫画の一つ・「美味しんぼ」の知識が役立つとはなぁ!

ただ「美味しんぼ」で紹介されていた「ファッチューチョン」という発音は広東語の発音のようです。福州の発音も北京語の発音も若干違うみたい。

「佛跳牆(ファッチューチョン)」の「佛」は僧侶、「跳」は跳ぶ、「牆」は壁や塀という意味だそうです。

名前の由来は、「あまりの美味しそうな香りに、修行僧ですらお寺の塀を飛び越えて来てしまいう」という詞にあるとされるらしいですよ。

ちなみに僕は僧侶でも何でもないので、普通に歩いて店内に入りましたけどね。へへ。

さて、ありがたく頂くと致しましょう。

この湯気のような演出も素敵。

高級食材がこれみよがしに入っている・・。

とっても美味しかったです。

ちなみに、ブラジルでは、特にダニエルの住んでいる地域ではあまり魚は食べないらしく、材料のほとんどがダニエルにとっては未知のものだったそうです。特に、これ。

日本では海産物が豊富なので、多くの日本人はこれが何であるかはすぐにわかると思います。

オカピ。
これ・・何?

それは・・
NAMAKOだね。

一体なんですか、それは・・?

えーとね、、
海の、なんか、変なやつ。笑

なるほど・・。わからん。

面白い味がするよ。
まずは試してみるといいよ。

うん、試してみる・・。

・・・。

????

・・どうかな?

????

わはは。笑

これが何なのか、食べたらもっとわからなくなった・・。

これは日本でも結構珍しい食材だと思う。

これって生きてる姿って、どんななの?

ああ、それは気になるよね。ちょっと待ってて。

ググって彼にナマコを見せてあげることにしました。

こちらでございます。

…… OH ……!

これを食べようだなんて、すごい勇気だよね。

今後は食べられる気がしないよ。笑

ちなみにこれ、日本では漢字で書くと「海鼠」つまり海の鼠だけど、英語だと「Sea cucumber」つまり海のキュウリ。

ただしコレらは海に佇んでいるだけで鼠のように早く動かないし、キュウリのような歯応えもない。ナマコを知らない人がそれらの単語を見ても、これは想像出来ないと思う。笑

なので個人的には海のネズミも海のキュウリも、これを表現するには日本語でも英語でも言葉としてはちょっと違うんじゃないの?と思っています。笑

少なくとも、今これを初めて食べたダニエルに「This is a “Sea cucumber”」と説明したら、「海の・・キュウリだと・・?」と更なる混乱をもたらすのではないかと思い、黙っていることにしました

(余談ですが、「茄子」も「Egg plant」ですが、中身は全然Eggじゃないよな、と思っています)

他にも美味しいご飯を頂きました。

李超さん、ご馳走様でした!

そしてその後、歴史的な街へ繰り出しました。

本当に美しい街並み。

とてもいい時間を過ごさせて頂きました。

ダニエルもたくさん写真を撮ってました。

なんだかコミカルで好きです。笑

道すがら、ハートの木を見つけました。

おおー。ちゃんとハートだ。

でっかいね!

俺のハートも負けてないぜっ。

ちなみにこれがハートの内部。

意外に毛深いね

僕たちにはだいぶ珍しい、オリーブジュースを頂きました。

街歩きを堪能した僕らは一旦ホテルに戻り、休息をとり、夜の公演に備えることにしました。

帰り道でなんかすごくいい感じの写真が撮れました。

ダニエルは依然ピックアップからのノイズという問題を抱えていたので、ホテルに戻ってから再度ピックアップを調整していました。

2時間ほど休息をとり、いざ会場へ出発!

李超さんが迎えに来てくれたのですが、座席にお茶まで用意してくれていました。本当にありがたい・・!

心配りが本当に素敵だなと思いました。

それと同時に、ちゃんとそれに気付けて感謝できる自分でありたいな、とも思ったのでした。

さて、会場に着いた僕らはサウンドチェックを始めました。

置いてあるスピーカーもいいものだったし、時間もたっぷりありました。

「今日は音響も良さそうだし、時間も3時間くらいあるから余裕だね!」

と言い合ってギターを出しました。

それが史上最大の死亡フラグになるとも知らずに・・・笑

僕はエフェクターボードを引っ張り出して繋ぐだけのシンプルな構成だったので、先にサウンドチェックをしました。

うん、もうほぼOK。あとは微調整をすれば大丈夫!

そして今度はダニエルがギターと機材を繋ぎ、スピーカーにいざ接続!

・・・?

 ・・。これマジ?

スピーカーからはものすごいノイズが。

マジか・・・

たぶんこれ・・アースの問題だと思う

ちゃんとやったと思っていたんだけどな・・

とにかく、まだ時間あるしハンダをホテルから持ってきちゃった方がいいと思う。
その間に俺は技術者の人に確実なやり方訊いてみる。

わかった、じゃあ取りにいってくる!

ホテルはそこまで遠くなかったので、彼が30分ほどで帰ってくると予想しました。

その間にフジえもん・・あ、いや・・。Enfini Custom Worksの藤岡さんにビデオ通話を掛けさせて頂きました。

ダニエルはエンジニア系の学校を出ているらしいので問題ないとは思いましたが、念の為、第三者視点からの応急処置も知っておこうと思ったためです。

僕とダニエルは一緒にステージをやるので、どちらかがトラブルを抱えて100%の力を出せない状態でライブをすることは嫌だったのです。

そして、来てくださるお客様にもいい音で感動して頂きたい。

二人のステージで、みんなにとって素晴らしい夜にしたかったんです。

絶対にここで問題は解決する、と確信に近い決意をして臨んだのでした。

藤岡さんはビデオ通話で、用意する必要があるものにアドバイスと、またどのような手順でどのようなやり方で処置をするべきかを丁寧に教えてくれました。

いつも緊急対応してくださり本当にありがとうございます・・!

藤岡さんのアドバイスで、現状手に入れられるものは何とか手配出来ました。

(李さん、一通り用意してくださりありがとうございました・・・!)

ただ、何と外はバケツをひっくり返したような雨が降っていました。そしてそれと同時にひどい雷でした。

僕らはギターコンテストの審査員のカバー部門で「Thunder struck」という曲を10回以上聴いていたという背景もあり、「今月、俺たちは一体何回雷に打たれるんだろうな・・」と窓を見ながら独り言を言ったのでした。笑

30分経っても1時間経ってもダニエルは戻ってきませんでした。

「大丈夫かな・・?」

ダニエルたちが事故にでも遭ってないといいのだけど。

心配しても彼が早く戻ってくるわけではないので、一旦落ち着いて、いただいたマクドナルドを食べることにしました。

ソワソワしていたからか、全くピントが合っていない。笑

これは美味しかった。「アンガスMAX厚牛」・・日本のマクドナルドの「ダブル肉厚ビーフ」みたいなものだろうか。

食べ終わってしばらくしてようやくダニエルが戻りました。

ホテルに行くと言ってここを離れてから約1時間半ほど経ったころでした。

すごい渋滞だったよ・・

だからこんな遅かったのか・・焦ったよー。

俺もだよ・・

ここまでトラブル続きだともはや笑えてくるね。笑

同感だね。笑

雨・雷もあってか、大渋滞だったそうです。

僕もソワソワしましたが、ダニエルも車の中で相当焦ったのではないかと思います。

時間のない中で自分の機材に問題を抱えている気持ち、とてもよくわかります。

ともあれ、手術の準備はできてるぜ。

さあ、直そうじゃないか!!

そうだ、オカピ

何?

この様子、写真に撮っておいてくれないか?

ははは

??

もう結構前からすでに撮ってる。笑

笑笑笑
さすがだわ。笑

この私がこんな美味しい瞬間を撮り逃すとでも?笑

順調に進み、処理を終えました。あとはギター内部に仕込むだけ!

出来たぞ・・

あとは機材と繋いで音が出るかどうか・・

繋いだところ、見事に修復完了!ノイズもない!

やったね!

長いこと悩まされたノイズの悩みから解放され、ダニエルも笑顔に。

このあと固く握手とハグをしたのはいうまでもありません。

ダニエル、今日の演奏順だけど

うん

今日は俺が先にやって、ダニエルは最後がいいと思う。

マジで?
でも・・

僕の演奏スタイルは叩くのが多いパワー系で、ダニエルの演奏はハーモニクスが多いので、ダニエルは常々音量や音圧を考えるとダニエル→オカピの順番がいいのではないかと言っていました。

でも・・

ダニエル、今日は間違いなくダニエルの日だぜ!

..OH

君は今日、長いこと抱えた悩みから解放されたんだぜ!
ダニエルはたくさんの困難を乗り越えてきたじゃないか。

だから今日はダニエルの日だ!

・・わかった!
じゃあ今日はオカピが先に弾いてくれ!

まかせろ!

こうして今回はオカピ→ダニエルの順番で演奏することに決定しました。

その前にオープニングアクト。

李超さんの息子さんが10歳ですでにクラシックギターの演奏をする強者だったのですが、彼が一番手。

俺の直前に素晴らしい演奏するの、やめてくれないかな。笑

すごく上手で、この後にやるのは大変だな・・と思って緊張したのを覚えています。

僕の演奏の番。

素敵な写真をありがとう!

そしてダニエルの番!

最高にクールだったぜ!

最後のコラボ演奏の前に、お水を少々頂こうと会場の外に出たところ、ほっこりする光景に出会しました。

マネージャーとボスが練習しとった。笑

彼らはダニエルと僕の演奏が終わった瞬間から物販をしてくれる予定だったのでこちらで控えていてくれたんです。

この光景を見て僕の緊張もすっかりと解け、無事コラボステージも終了、大成功でした。

ダニエルのステージで何と泣いてしまうお客様までいらっしゃいました。

本当に素敵な演奏でした。

素敵な夜でした。

お花まで用意してくれて、ありがとうございました!素敵なお花でした。

叶うなら自宅に持って帰りたかったくらい。

さて・・

ことあとはもちろん・・・打ち上げですよね!

どんな食事が・・と思ったら、やっぱり、

火鍋でしたー!!笑

この日も大いに盛り上がり、たくさんの乾杯を交わしたのでした。

ちなみに、例の海賊王になる男の子に来てもらい、今度は動画を撮らせて頂きました。

「この前のアレ・・もう一回やってもらえません?」

と交渉したところ快諾してくれました

今回は動画でどうぞ!笑

めっちゃ面白いじゃないか。

もう日本語喋れるようにしか思えない。笑

僕は僕なりに中国語を勉強してそれを少しでも伝えるようにしているし、こうやってお互いの文化の好きなところを見せ合うってとても素敵なことだなと思いました。

こうして素敵な夜は更けていきました。

今回のツアーの全ての都市の思い出が素敵でしたが、今回の福州は特に思い出深い物となりました。

関わってくださった皆様、改めてありがとうございました!

そして厦門編に続きます。

今回も最後まで読んでくださりありがとうございました!

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