オカピの中国ツアー北京編

こんにちは、okapiです。

毎日書きたいなとは思いつつも時間の問題やネットワークの問題でなかなか書けずにいました日記。ようやくすこし時間が出来たのでまとめで振り返りたいと思います。

まずは今回使用する機材の紹介

まずは今回数々の機材を一新しました。

今回使用させて頂くギターはこちら。

Starsunという中国のギターメーカーで、個人的にも仲良くして頂いている方がブランド再起のプロジェクトに携わっているためそのご縁もあり使用させて頂くことになりました。

デザインは日本の方で、ギターのシェイプや中身に関してはOGINO GUITARSの荻野さん監修。さすが、かっちょいい。

お馴染み、アンフィニカスタムワークスさんにお願いして特製ピックアップを作成して頂きました。今回は事前に時間が全然なかったためマイクの導入は断念、Dimazio製のマグネティックピックアップとコンタクトピックアップの2系統で作成・インストールして頂きました。

・・かっちょいい。(2回目)

それに合わせ、ストラップもいつもオーダーさせて頂いている708worksさんに新しくオーダーさせて頂きました。

いつもはTriadという3本の革からなるかっちょいいやつを使用させて頂いているのですが、今回は鎖型のKolmioというものを選択させて頂きました。また、3色だけ別の色をオーダーさせて頂きグラデーションのようになるようにして頂きました。これもかっちょいい・・!

また、エフェクターボードの方も荷物のスペースをなんとか省スペース化したいということで新しいものをいくつか導入しました。

簡単にまとめると、Sendの信号を3つに分けで、オクターバーとディストーションとリバーブにそれぞれ持っていき、それをStompmix 4という小型ミキサーに入れてミックスしてReturnに戻すというもの。これ正直めちゃくちゃイイ・・今後僕のスタンダードになっていくのではと感じています。

いざ中国へ。

さて、機材も準備整ったことだし出発!

皆様、間に合わせてくれて本当にありがとうございました!

今回はAir Chinaだったのですが、前回ハードケースに入れたギター、投げられてしまったようでギターとケースがぶっ壊れた事件がありました。

そんなこともあり、「前回利用させて頂いたんですが、その時にギターを壊して頂いたみたいなので今回特に大事に扱って頂けますか?」とお伝えしました。

ん?毒?いや全然ないですよ。

まじで死活問題。本当ならもう一席取って頂けたら嬉しいのですが・・

そんなこと考えながら気づいたら北京国際空港に到着!

ギターは・・ギターは・・

あった。ここだ。

雑に見えますよね。でもこれ大体どこ行ってもそうです。そしていつも思うんだけど、よく持って行っちゃわないよね。みんな。

僕が「あ、これ僕のです」って言った時に、今まで歴史上誰一人として確認もせず持って行かせてくれたんだけど、これって事実上テイクフリーってことだよね?

こえーよ。笑

無事荷物も取り、お迎え頂きホテルへ。会場と近くてとても便利でした。

ホテルで岡崎倫典さんと合流し、また、そこで10年近く会ってなかったエバラ健太くんと再会!

前回は初めて会ったのですがそんなにお話しすることもなく「知り合い」くらいでした。今回再会させてもらって、たくさん話せて本当によかったです。こんなストレスフリーに一緒にいられるとは思いませんでした。

そんなエバラくんと、今回共演させて頂く倫典さんとともに会場入りし、記念写真。

この日は僕らのライブの前々日で、14日から29日まで一緒に中国を回るDaniel Padim(以下ダニエル)とタッピングやハーモニクス、ペグを駆使した奏法で有名なAlexandr Misko(以下ミスコ)の公演だったので客席から堪能させて頂きました。

実はダニエルとは7年前から知り合いでした。彼はポーランド公演の時に共演したブラジルのギタリスト。まじでいいやつです。

二人のステージ、本当によかったです。なんでこいつらこんなうまいんだろう・・と呟きながらみてました。

こんなギタリストたちと一緒にライブできるなんて光栄です。

審査員、するぞ

一晩空けて、我々みんなでコンペの審査員をしました。写真撮ろうぜ!って言ったらミスコが動きました。

よし、俺今からダニエルになるわ

なに??

この名札、もらうね。はい、今から君はミスコね

待って待って、確か君ってオカピじゃなかった?ほらこれ

で、これ。

ダニエルはミスコに、ミスコはオカピになりました。笑

控室にて、彼らとゆっくりお話し出来てとても楽しかったです。

中国のご飯、どう?

実際昨日一昨日とほとんど食べてないんだよね。

まじで?なにか食べられないものあった?

周りの友達から中国のご飯には気をつけろって散々言われたから正直どれを食べられるかわからんくて結局三食マクドナルド食べたよ・・

まじでか・・

うん、もうこの辺り(お腹から喉にかけてを差しながら)全部マクドナルドだわ

もう半分マクドナルドじゃん。ダニエル・マクドナルドじゃん。

wwwwwwwww

俺のことはダニエル・マクドナルドと呼んでくれwww

みたいなやり取りがあったり。

仲良くなったと言うのもありなぜかソファで寛いでるミスコの上に僕がダイブする機会がありました。(どんな機会だ)

それが、これです。

ミスコの表情。笑

次はミスコの番だぜ

よし行くぞ

後にこれが「ゲイタイム」と言われることになる・・。

そしてそこにやってきたのはエバラ健太くん。

やらないか(意訳)

やる(意訳)

で、これ。

絵面がだいぶひどい。笑

実はこれ動画もあるんだけど、みたい人がいればライブの時などに直接お声掛けください。安心してください。無料です。

そんなこんなで沢山のファニーモーメンツを満喫しながらライブも終えました(若干タイムラインに前後ありますが)。

倫典さんとご一緒させて頂くのは何度かあったのですが、こうしてステージでご一緒させて頂くのは始めてでした。

実際お会いさせて頂き何度かお話しさせて頂いているうちに僕はこの方がとても好きになりました。とても話しやすいし気さくに接して頂けるのでとてもありがたかったです。

後に打ち上げでとても大切にしようと思えるお言葉を頂きましたので後に紹介させて頂きます。

あ、ちなみに衣装もとある方に制作して頂きました。お気に入りです。間に合わせてくださり本当にありがとうございます!

ちなみにこの次の日は巨匠・ピエール = ベンスーザンが到着、日本の同じく巨匠、小松原俊さんと公演でした。僕たちがスーパーマッスルタイムをしていたらピエールも入ってくれました。笑

エバラくんが「アベンジャーズみたいだよね」と言ってました。笑

それにしてもミスコ、つよ

ちなみにエバラくんがスマホをいじりながら、こんなことを言いました。

これ作ってみたから良かったら使って

なになに?

「中国に行ってきました」とかで

雑ッッッ!(好き)

僕は雑コラ大好物なのです。笑

またいい表情の写真をいい感じに切り抜くなあと思いました。笑

あとさっきのゲイタイムの写真送ってくれる?

ああそうか、送ってなかったか。送るね

— 数分後 —

これ作ってみたから良かったら使って

な、なになに?

ホテルッッッッッ!(ホモォ)

5分くらい笑い続けました。笑

なに、こういうのよく作ってんの?笑

うん、いろんな人を足湯に入れさせたりしてる。笑

足湯wwww

鮮やかな手口でした。初犯ではこんなすぐに思いつくまい。

巨匠たちの公演が終わった後はみんなで打ち上げ。

飯じゃ飯!酒もじゃ!

倫典さんと同じテーブルでした。ちなみに倫典さんは無類のお酒好きで、僕とエバラくんと倫典さんと三人で歩いていたところ、たまたま酒屋さんを見かけて「酒屋か・・」といいながら一人だけ吸い込まれて行ったのはいい思い出です。笑

もちろん店を出てきた片手にはお酒。

めちゃくちゃ面白かったです。笑

ちなみにこのテーブルではいろんな人と話すことが出来ました。

この時、倫典さんとちゃんとお話し出来たのですが、僕が「すごく失礼な言い方かもしれませんが僕、倫典さんにすごい親近感感じるんですよね。一緒に出来て本当に良かったです」と言ったら彼はこう返してくれました。

『オカピはね、自分が周りに親しみを持たせられる人間だって言うことを、驕りじゃなくてもっと認識してもいいかもしれないな。

きっとダニエルだって、オカピがいたからのびのび演奏出来たと思うんだよ。そういう、人を和ませられるっていうのかな、そのあたりを驕るんじゃなくて「認識」してもいいと思う。その立場にいるってことをね。

結局さ、出音をいくら作ったってさ、お客さんに伝わるのはそういう部分なんだよ。そういう人間性っていうのかな。最後はそれが大事になるんだよなぁ。』

特に何かを相談したわけではなく、倫典さんに対しての親しみを言っただけだったのに、倫典さんが返してくれた言葉は僕が一番聴きたかった言葉かもしれません。

実際北京の公演ではトラブルだらけで、

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・直前のコンペがめちゃくちゃ押した

・コンペ終わった瞬間、客席に人がいっぱいいる中で「サウンドチェックだ!」と言われてステージへ

・機材が一個壊れてしまって(かなり大事なもの)エフェクトが全く使えない状況に

・サウンドチェックと思ったらコンペの結果発表に変更(なんでやねん)

・その間全てのケーブルを外して即興でエフェクターのアレンジ

・リハの時間が二人で10分以下(普通は最低でも一人30分は欲しい、できれば60分)

・リハの音と本番の音と全く違いかなり悪い音だった

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実のところ久しぶりの海外のステージでベストな演奏が出来ず、めちゃくちゃ凹んでいました。

そしてコンペの子達、めちゃうまい子多いし、結構いい音でやってたりするし。自分よりうまいんじゃ?と思えるくらいの演奏に採点して。

ミスコもダニエルもくそうまいし。みんなの演奏みながら、自分はなんでギター弾いてるんだっけ。とずっと考えていました。

結構本気でギター演奏活動やめようかな・・と思えるくらい凹んでいたのです。

この言葉を聞けて、つっかえてた何かがスッと取れて、今現在これを書いている太原でのステージも満足の行くステージが出来たと思います。(相変わらずトラブルだらけだったけど。笑)

倫典さん、ありがとうございます。

そんな、素敵な北京での数日間でした。

次は太原での日記をまとめようと思います。お読み頂きありがとうございました^^

P.S. ミスコとダニエルを知らない方のためにご紹介。ぜひ聞いてみてください。まじですごい。