こんにちは、オカピです。
前回の日記からの続きです。
北京での全日程を終えた僕らは北京から電車で移動するために駅まで移動します。
駅に行く前に、今回招聘してくれたフィンガースタイルチャイナの経営している鯨啄楽器(読み方は知らないけど意味はクジラキツツキ楽器)へ来ました。
クジラキツツキ・・・?
と毎回思うものの僕はクジラ好きだし、ロゴも可愛いしいいね!と思っています。フィンガースタイルチャイナのロゴにも鳥が書いてあるし、彼ら主催の音楽祭もウッドペッカー音楽祭なので、それらを合わせたものなんでしょう。可愛いは正義。可愛ければ大体OK。
楽器屋内でエバラくんとダニエルと通訳兼マネージャーのオーガストと記念撮影。
みて、僕が抱えてるギター、これアプリとかでスタンプ追加したんじゃなくて、リアルにサウンドホールが木星みたいになってるんです。アコギが木製なだけにねッッ
エバラくんが抱えているギターもキツツキで可愛い。
いやアコギにキツツキは天敵では…?と思ったけど可愛いからOK。
そうそう、実はフィンガースタイルチャイナのお抱えミュージシャン達のCDなどのデザインを担当させて頂いたことが何度かあり、僕がデザインさせて頂いたものもいくつか置かれていました。
あれ・・?なんか見たことあるCDあるぞ・・?
こ、これは日本を代表する卓ベルピアニスト©︎伊藤詩織さんのCDではないか!
異国の地で馴染みのあるものを見ると本当に落ち着きます。笑
海を渡って聴かれていますぜ、伊藤さん。
何かを見て何か物思いにふけるエバラくん。・・ダンディー。ちなみに彼の演奏とても素敵なので必聴だぜ!ぜひフォローしてみてください^^
さてここでエバラくんとは一旦お別れ。
今日(14日)から僕とダニエルの愉快なツアースタートです!
なぜか中国ではDaniel PadimとOkapiだからDPOPと略されてます。笑
これから向かう都市は太原(タイユエン)。電車で出発だ!
太原へは電車で4時間ちょい。※もちろん座りました。
現地のプロモーターさんたちが歓迎してくださり食事。ダニエルが座った位置の後ろにバルーンがたくさんでまるでバースデーみたいだ。それかピンクな夢をみてるブラジル人みたいだ。
美味しいご飯を頂き、一晩ホテルにて休息を取ります。
ホテルに戻ってまずやること。
それは北京で壊れたエフェクターの修理だッッッ
↓北京のコンサート直前に全てのケーブルを一旦外したのでグチャってる。
正直バチくそ疲れていたのですがこれをやらなければライブができない。ガンバだオカピ。
実はこれを直すためにあるパーツが必要だったのですが、それを北京で、愛すべき友人たちが血眼で色々な店を探し回ってようやく手に入れてくれたのです。彼らは北京在住ではないみたいで、とても苦労したと聞いてます。本当に本当に感謝。感謝。ありがとう。
ボードをひっくり返してそのパーツを使い、さらに配線を全て繋ぎ・・よし、こい・・!!
うおおおお!!生き返った!!!!
一時はまじでどうなることかと思いましたが、なんとか蘇りました。よかった〜中身が壊れてなくて。これでいよいよ本領発揮というところ!
そんなこんなで喜びの中、夜の公演まで一旦ゆっくり休むか・・と思ったら、突然コンテストが1日前倒しになったらしい。30人も出演するのに、急にそんなことある?普通w
疲れからか明らかに顔色のおかしい日本人とブラジル人、共にふらつきながらも会場へ。二人とも昼食を摂る気になれないくらい疲れており、ご飯何がいい?って訊かれて
バナナか何かがいい・・
バナナか何かがいい・・
完全に一致。笑
中国でバナナを食べながらギターコンテストの審査をするという、今後おそらく一生経験しないだろうなっていう経験をさせて頂きました。
二人とも疲れからか表情がなんかおかしい。笑
ただ、もちろん審査はドヤ顔でしてきました。
自分が想像してた五倍ドヤってて、後に写真みて笑いました。
審査員、みなさんそれぞれ頑張って演奏されてて、今までこんな練習してきたんだろうなぁ・・とか想像しながらとても楽しく観させて頂きました。みなさん、お疲れ様でした!
コンテストが終わったらすぐさま僕らの公演の準備。
これがまた大変だった・・笑
僕は中国好きなので、書くのをちょっと躊躇う部分でもあるのですが、よくなったらいいなという願いも込めて、ファニー気味に書いておこうと思います。
この日は、リハを始める前にサウンドチェックでめちゃめちゃ時間がかかりました。
通常僕は国内でサウンドチェックする時は大体5〜10分以内で音決まるんですが、音決まる以前にノイズが止まらない(多少のノイズではなくあからさまにブーーーっと聞こえるくらいのノイズ)。
向こうのPAの人には演奏者側の機材の問題だと思うと言われ、「いや絶対ちゃうわww」って関東人なのに関西人ぽいツッコミを日本語でしてしまうほどの状態でした。笑
まず一番最初に「絶対ファンタム電源(ケーブルから供給できる、機器への電源)を入れないでね」って伝えてからもらったケーブルにはガッツリ、ファンタム電源入ってましたし。笑
ケーブルを機材に入れた瞬間「いやファンタム来とるやんww」一人で吹き出し、誰にもわからないギャグで一人笑った人みたいになってました。
これまじで機材壊れてしまったことがあるので本当に注意して欲しい。
ダニエルの最低限と僕の最低限をなんとか満たすように、PA卓とステージを何往復もし、なんとかなんとか公演できるねって音にすることが出来ました。
これ、側から見たらなんで?この音で十分じゃん。って思われることもあると思うんですが、僕らにとって出音はめちゃくちゃ大事なんです。なぜなら、まず出音が悪いだけで演奏中のテンションを保つのが難しくなるからです。もちろん僕らもプロなのでなんとか弾きますが、不要な障害はないに越したことはない。あと、僕らにとって、お客様をもてなす大きな要素の一つは出音だからです。
そして、自身が納得いっていない音をお客様に提供することは、とてもとてもストレスなのです。出音の悪さ、それに伴う焦りなども相まって演奏がうまくいかなくなったら、もう目も当てられません。お客様からお金を頂く以上、せめてここだけは担保したいのです。
なので、北京での二の舞には決してするまいということで最低限度の音になるまではどうしても譲れませんでした。ご来場のみなさま、お待たせしてしまってごめんなさい。そしてお越しいただきありがとうございました!
なんとか無事コンサート終了。たくさんのお買い上げ、本当にありがとうございました。
ちなみに僕は北京の後凹んでましたが、この日はダニエルが激凹みしてました。
今までの人生の中で最低の音でライブしてしまった・・。まじでつらい。
って10回くらい言ってました。
気持ち、めっちゃわかるわ・・。
リハの時の音と全く音が違ったって言ってました。
気持ち、めっちゃわかるわ・・。
まじで今日の僕のステージはダメだった。つらい。
いや、でも音良かったよ?俺も前に出て写真撮りに行ったけど良かったと思う。
いやそんなわけないよ。ステージで聞いてた自分の音がまじで悪くて演奏のモチベ保つのがめちゃくちゃ難しかった。
まじでちくしょう。。
でもあれよ、まじでステージ良かったよ。
信じて、まじで良かったから。
オカピまじでありがとう、オカピは俺のメンターだわ
わはは、ありがとう。
でもまじで気持ちわかる。でも気にしなくていいよ。
俺たちはまじでいいステージしたと思う。信じて!
おお〜…まじでアイラブユー オカピ…
(ここで固い握手)
良いライブをしたと思います。実際。
そしてめっちゃ彼の気持ちはわかります。北京での演奏で僕もめっちゃ凹んでたので。
今のダニエルの気持ちは北京での俺と全く同じ感じだと思う。笑
まじで?なるほどな・・。
でもオカピはすごくいい演奏をしてたよ!俺を信じろ!
・・これがお互いに答えやな。笑
あーwwwww
こうやって笑いに変えて行くのが大事だなぁと思います。
正直毎日汚い言葉出しそうにもなりますが笑、本当にいい経験させてもらっていると思います。見る人から見たら、しなくてもいい経験かもしれませんが、これはこれで楽しいです。
ライブを終えた僕らはもう疲れて何も出来ず、食事もせず休息を取ったのでした。
一晩明けて、朝からワークショップを行い、それを終えたあとの昼食での写真がこちら。
なんかかわいいな。笑
ステージでワークショップをするとは聞いていなかったため、
え、まじ?今日ステージ上がるの?
どうやらそのようだね・・
まって俺テニスプレイヤーみたいな服で来ちゃったんだけど
(実はずっとテニスの人みたいだなって思ってた)
・・ギターケースがでかいテニスラケットに見えてきたね^^
wwww
クラシックギターだったらナイロン弦で完璧だったかもね^^
wwwwww
なんて会話がありました。
実際彼はテニスをするそうで、普段着がちょっとテニスの人みたいなんです。笑
本来午後にあるはずだったコンテストが前日に移動したため、これで太原での全日程を終えた僕らは休息をした後に太原の街中に食事をしにいくことにしました。
ダニエルがあまり食に関してはいい思いをしていないようだったので、ウェスタンスタイルのものを食べに行くことに。
タクシーに乗って来たのは、何やら素敵な街並み・・!
この門を見て、
「なんか中華街に来たみたい!!」と言おうとして、「ここ中国だしこっちオリジナルやん・・」と思い出し、言葉を飲み込みました。食品街って書いてあるし・・。そもそも中国人とブラジル人にこれは伝わらないし・・。笑
そしてついたお店。上が鏡だったので下から撮ってみました。
いい感じの店ではないか。
ブラジル人とデートなう。に使っていいよ♡(古)
こちらで美味しいお肉やタコスとかそういうやつを頂き一同満足。
ダニエルが「こういうのを今は求めてたんだよ・・・!」ととても喜んでました。
食べ物合わない時って自分の故郷の味が欲しくなるよね。僕も今天そば食べたいもん。わかるわ〜〜。
帰り際にかき氷を見つけて、食べてみようぜ!ということに。
うまそうやん。ディスプレイを見て、「俺マンゴーにする!」とはしゃぎ気味で注文。
すると店員さんが作り始めたんだけど、、
ぜ・・全然ちげーじゃねーか!!
き、きっと味はいいはず・・よね?
ここでかき氷を食べてたブラジル人の顔をご覧いただき、味を察して頂けましたらと思います。
うん、おいしかったね^^
こうして太原の夜は更けて行ったのでした。
次の日からは安陽(あんやん)編。
次回もお楽しみに!